六ケ所村分室について [ポスターはこちら]

概要

六ケ所村分室は、原子燃料サイクルで排出される高レベル放射性廃棄物の有効利用を目指し、高レベル放射性廃液に含まれる放射性同位元素の高度分離技術と、分離して得られた放射性同位元素を工学から医学までの幅広い分野に応用する高度利用技術の開発を行うため、原子燃料サイクルの拠点である青森県六ケ所村に開所されました。六ケ所村分室には2つの研究室が設置されており、大学院学生の受入れ、常駐教員による研究指導、出張・遠隔による講義を通じて量子エネルギー工学専攻の教育・研究活動を行っています。

東北大学六ケ所村分室

沿革

平成17年に量子専攻における六ケ所村での原子力教育拠点構想が生まれ、平成20年から六ヶ所校を開校し、社会人学生の受入れと大学院教育を開始しました。平成22年には六ケ所村から施設の貸与を受け、東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンターの六ケ所村分室として研究・教育拠点を開所し、核燃料科学研究部と放射線高度利用研究部が設置されました。平成25年からは工学研究科量子エネルギー工学専攻内に所掌・配置換えとなり、それに伴って核燃料科学分野及び放射線高度利用分野への名称変更と社会人以外からの学生受入れも開始しました。

研究室

六ケ所村分室には、高レベル放射性廃液の有害度低減と減容化を達成するための革新的な核種分離プロセスと、分離された有用な核種の高度利用技術の研究開発を行っている「核燃料科学分野」、分離された核種から放出される放射線を医学、工学、物理学等の広い分野で高度利用するために放射線センサーの開発を行っている「放射線高度利用分野」の2つの研究室が設置されています。これらの研究室は量子エネルギー工学専攻の基幹講座となっており、大学院学生の受入れ、常駐教員による研究指導、出張または遠隔による講義を通じて量子エネルギー工学専攻の教育・研究活動を行っています。

核燃料科学分野		放射線高度利用分野

それぞれの実験室には、研究を行うために必要な設備や装置が充実していますので、テーマにもよりますが分室での実験のみで卒業・修了に差し支えありません。この他、分室には講義室、学生居室、ミーティングスペース等が整備してあります。また、六ケ所村という土地柄、豊かな自然と静かな環境に恵まれていますので、研究活動に打ち込むことができます。

核燃料化学実験室		半導体検出器開発実験室		検出器性能評価実験室

所属を希望される方は、大学院入試で工学研究科の機械・知能系を受験し、これらの研究室を希望してください。一般、推薦入学（他学部・他大学、高等専門学校）などのいずれの方法でも可能ですが、事前のお問い合わせ、見学を推奨します。

教育

六ケ所分室では、主に社会人学生向けの集中講義形式で、駐在の教員による講義、本校（仙台）から教員が出張して行う講義、分室と本校（仙台）をテレビ会議システムによって繋いで行う遠隔講義を行っています。これらによって分室で開催される講義のみで大学院の単位を取得することが可能となっています。ただし、大学、高等専門学校から博士課程前期2年の課程に進学された方は、1年生の前期は単位取得のため仙台の本校に通学していただきます。

講義の様子		遠隔講義の様子

アクセス

六ケ所村分室は、青森県六ケ所村の役場や商店が立地する中心部の尾駮地区北部に位置し、同地区内には文化交流プラザ、他の研究機関、原子燃料サイクル施設等が立地しています。六ケ所村役場からは車約5分の距離にあります。

仙台方面→六ケ所村 最短 JR東北新幹線→ 七戸十和田駅 ―レンタカー・タクシー→ 六ケ所村各所 （仙台駅から約2時間30分） 公共交通機関のみ JR東北新幹線→ 八戸駅 ―青い森鉄道→ 野辺地駅 ―下北交通バス 六ケ所線→ 六ケ所村各所 （仙台駅から約4時間） 自動車 東北自動車道→ 安代JCT ―八戸自動車道→ 八戸JCT ―三沢方面―百石道路→ 下田百石IC ―国道338号線→ 六ケ所村 （仙台宮城ICから約4時間30分） その他の経路等は六ケ所村HPをご確認ください http://www.rokkasho.jp/index.cfm/6,0,49,html

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